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お米に含まれるたんぱく質は意外に多い!低たんぱく米と低グルテリン米の違いとは!?

本日は、お米についてのお話です。

お米から摂取するたんぱく質量は減らすべきな理由

慢性腎臓病(CKD)と診断されて、病院などで食事指導を受けたとき、たんぱく質調整米のレンチンご飯を勧められました。お米には、結構な量のたんぱく質が含まれているので、お米から摂るたんぱく質量を減らすことで、主菜の肉や魚をその分増やせるからです。

普通のお米は、お茶碗1杯(150g)で3.8gのたんぱく質が含まれます。1日のたんぱく質摂取量を40gと仮定すると、1食あたりのたんぱく質量は約13gに抑えたいわけですから、1食で許容されるタンパク質の約30%をごはん×1杯で使ってしまうことになります。すると、制限量を守るために、魚や肉といった主菜量を減らすことになってしまい、かなりさみしい献立となってしまうのです。

そこで、病院の食事指導などでは、一度の食事で食べられる主菜量を増やすため、たんぱく質の少ない制限米が勧められます。

また、お米に含まれるたんぱく質は、肉や魚に含まれるたんぱく質よりも、分解・吸収する際に発生する毒素が多いという特徴があります。腎臓病の食事療法で、たんぱく質量が制限される理由は、たんぱく質を分解・吸収する際に発生する毒素が腎臓に負担になるからなので、その点からも、お米から摂取するたんぱく質量は減らしたいところなのです。

たんぱく質制限米と低グルテリン米の違い

たんぱく質調整米と低グルテリン米は、どちらも腎臓病患者さん向けに開発されたものですが、中身が大きく異なります。

摂取たんぱく質量/お味

たんぱく質調整米 : 通常米の1/50/味はいまいち

低グルテリン米  : 通常米の1/2~2/3/味は普通米とほとんど同じ

たんぱく質調整米は、精米工程でお米に含まれるたんぱく質部分をそぎ落としたお米のことで、たんぱく質が普通米の1/50というものも発売されています。しかし、味はイマイチ、美味しくはありません。

一方で、低グルテリン米に含まれるたんぱく質量は普通米と大きく変わりませんが、お米に含まれるたんぱく質の中でも、易消化性たんぱく質(グルテリン)が少なく、難消化性たんぱく質が多いのが特徴です。

難消化性たんぱく質はその名の通り、消化されずに体外に排出される割合が高いので、同じ量を食べたとしても、普通米よりもたんぱく質摂取量を半分~1/3程度に減らせると謳われています。調整米に比べると、減らせるたんぱく質量が少ないのは残念ですが、普通のお米とそれほど変わらないくらい美味しいのが特徴です。

では、どちらを選ぶべきなのかというと、実は難しいです。腎臓に優しいのは調整米ですし、QOL(生活の質)を上げたいなら低グルテリン米でしょう。

病状にもよるので、医師や栄養士さんに相談して決めるのが良いと思います。ただ、調整米がまずいから普通米を食べているという方は、ぜひ一度、低グルテリン米を試してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、我が家では普段の内食やお弁当は低グルテリン米を家族全員で食べています。出張や旅行時などは、お手軽なたんぱく制限米(レンチンごはん)を携帯して食べています。

低グルテリン米を食べてみた感想とおススメ品種

低グルテリン米を2品種食べ比べてみました。一つが「春陽」で、もう一つが「LGCソフト」です。結論から言うと、我が家では、「春陽」が圧勝でした。

LGCソフトは水加減が難しく、炊飯器の目盛り通りの水加減だとべたっと柔らかすぎになることが多かったからです。水加減をいろいろ試しましたが、黄金比を見いだせず、やっぱり春陽だね!という結論に達しました。

上記の他にも、真珠米、メディカルライスソフトといった品種があるようなので、折を見て試していきたいと思っています。

ちなみに、我が家で購入している春陽はこちら。ご参考まで。


30年産 千葉県産 春陽 (低グルテリン米) 白米 10kg(5kg×2)

低たんぱく米を購入時の失敗体験談

以前、夫がふるさと納税で「低たんぱく米」をみつけ、食べたことがあります。

それは、とっても美味しいお米だったのですが、よく調べてみるとたんぱく質量が通常米とほとんど変わらないものでした。いや、厳密にはたんぱく質量は他のお米に比べて少ないのですが、腎臓病の食事制限で期待できるほど少なくないということが分かったのです。

じつは、通常のお米は栽培方法や収穫時期などによって、含まれるたんぱく質量にばらつきが出るそうです。一方、過去の研究から、たんぱく質が多すぎるとお米の味が落ちると分かったのだとか。

そこで、たんぱく質量低めを狙って、厳密な栽培条件で作られたお米があるそうです。例を挙げると、「ゆめぴりか」などが、それに該当します。夫が頂いた返礼品も、ゆめぴりかの仲間だったのです!

低グルテリン米の感覚で少し多めに食べ炊いたので、気づいたときにちょっと焦りました。

最近はインターネットを通じて、農家さんから直接お米を購入することも可能なので、さらに美味しい低たんぱく米を求め、新規銘柄をネット検索することがあります。しかし、購入する際には、よく勉強しておく必要があるなと痛感した出来事でした。

ABOUT ME
がりうさ
CKDの夫のため、食事制限について独学中。